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一年五ヶ月と六日②

     000_3      そして自分の誕生日を一緒に過ごした十一月が早くも過ぎ去った。会えないどころか連絡さえも取れない時期を、友達と広島市内に遊びに行ったり、十二月の頭には地元の恩師と市内で再会したりと、一方では楽しいこともあったけど、普段はまるで彼女がいないかのような生活を過ごした。それが次第に当たり前になっていった。
十二月の初めの週。このときの自分の気持ちは、早く元に戻りたい、でもなんでこんなことに…一体大人になるってなんだろう?はあ(ため息)、仲直りしたいなあ…という感じだった。落ち込んでた。それが街が完全にクリスマス色で鮮やかになる第二週を過ぎたあたりから、驚くほど感傷的に変わっていく。距離を置く=別れたいってことなんだろうなあ…。大学内、街中でのカップルを見ると、どうも気が暗くなる。次第になんであんなこと言えるの?意味分からんと相手を責めてしまう自分の存在に気づいた。いや、自分にも非があるじゃないか、お前が悪いんだと打ち消せども、心の奥でまた彼女を責める気持ちが出てくる。それまで付けていたペアリングを外した。そして自分から電話はしないって決めた。なぜなら、距離を置かれたこと・その理由に対してどうしても納得できなかったから…(なんで自分だけが悪いの?)。何度かかけようとはしたものの、約束は破りたくなかったから止めた(なんでいつも自分だけが謝ってるの?)。
忘年会も兼ねてクリスマスは友達と過ごした。すっごい楽しかった。友達には「距離開けられたわー(笑)」っていう態度を見せ、「もういっか(笑)」みたいな発言をしてた。でも、周りを見ればカップル。目を伏せる自分。そんな幸せそうな光景は見ないようにして、二人の関係(疎遠中)についてももう考えないようにした。そのほうが気持ちが楽だから…。
大晦日、本当なら再会しておいしい料理でも食べて、新たな一年を無事幸せに過ごそうねなんて言い合いながらプチ同棲生活を送るつもりだった。だけど当日家に独りっきり。地元は遠いし、お金ないし、冬休みの期間も短いからどっちにしろ帰るのはもったいないと思って止めた。それに…もしかしたら連絡がきて、やっぱりこっち(広島)に行くわってな電話がかかってくることも正直少し期待してたね(苦笑)でも電話は鳴らず、向こうは向こうで「好きなバンドのライブ(年末にあった)行ったし楽しめた♪もう今年はおしまい」なんて思ってるんだろうなあなんて考え出すと、なんだよそれ…すごく自分が哀れに思えた(もう独りなんだなあ、おれは)。
新年を独りで迎えた。何十年振りだっただろうか、独りで正月を過ごしたのは。いつもなら友達とわいわい騒いで初詣行って初日の出見て…な感じで過ごすのに地元には帰れないし、大学の友達もみんな帰省中だからそんなの無理。去年は彼女と過ごしたこともあって、余計に情けなくなった。お酒を飲みながらテレビ見て、あろうことか書初めまでやり出した(笑)もう何も考えたくなかったから。
それから一週間後、友達の家で遊んでたとき電話が鳴った。彼女から。用件は「あのときはごめん、やり直そう」だった。このときの自分の気持ちは半分は「いや自分が悪かったんだって。ごめんね。電話してくれてありがとう、うれしいよ」。後の半分は…(遅いよ…しかも向こうからかけてくるって都合いいよ…どうしよう自分の気持ちが分かんないや)。
それからまた元の通りに戻ることになった。いつものように電話してメールしての関係に戻った。でも、違う点が一つだけあった。自分のほうからはあまり電話やメールをしなくなったこと。なぜか気が進まなかった。表面ではまたやり直そうねって明るく振舞ったけど、実際は距離を置いたことが許せなくなってしまった醜い自分がいた。それに時期が悪かったせいか、ひどく感傷に陥ったことで好きっていう気持ちが次第に薄まっていってるのに気づいた。正確に言えば、気づいてたのに気づかないふりをした。見せないようにした。もしかしたら、交際再スタートしていく中で、元の気持ちに戻れるかもしれない、正直に言ったら傷つけてしまうって思ったから…。ペアリングはもうはめれなかった。偽りの気持ちではめるのは嫌だったから。元に戻るまではめずにおこうって思い、置いたままにした。そうして二月を迎えた。

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