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一年五ヶ月と六日③

     000_5     二月はあっという間に過ぎた。テストがあったせいかほんとあっという間だった。十四日はバレンタインデー。彼女は自分に対してチョコレート(手作りも含めた詰め合わせ)を送ってくれた。それについては少し前からチョコをあげるっていう話を電話でしてた。それを聞いてた自分はありがたいって思う一方で申し訳ないって思った。気持ちが冷めつつある自分が果たして受け取る資格はあるのか?って思ったから…。結果、受け取ってしまった。本命チョコは小学生以来。本気度で言えば小学生は除かれるだろうし、その意味では初めてのチョコだった。素直に嬉しかったし、短かったけど添えてあった手紙を見たとき心が揺さぶられた(もうあのときのことはなかったことにしなよ。あんな過去のこと笑い飛ばして忘れちまえ)。
でも……心の奥であのことを許せない(←なんか語弊があるけど)、納得できない自分がいた。だから相変わらず電話・メールを率先してする気にはなれなかった。でも電話をすること自体はすごい楽しかった。だって話が合う二人だったから…いろんなことを話せる二人だったから…いつもお互い隠しあいなしの、本音と本音で語りぶつかる仲だった…。なのに自分は本音(好きっていう気持ちが薄れていること)で話していないことに目を瞑ってきた。ある意味嘘をついて付き合いを続けてしまっていた。彼女の彼氏として応じて欲しいという気持ちに、自分は本当の意味で応えることができていない…。このままでいいのか?そう考えると苦しくて、友達以上恋人未満のような気持ちで接している偽りな自分に嫌気がさした。電話は楽しいのに一方で辛くなってきた。
そして、二十二日、その夜は何の用事もないからいつもどおり電話をする約束をしていた。でも、夕方に急遽友達の相談に乗ることになり、それが結構遅くまでかかったことから、贈り物を届ける別の用事も時間的にずれてしまい、さらにはその贈った人と届けた後もそのまま遊ぶことにしたから、電話はできなくなった。自分にとっては恋人よりもその人と過ごすことが大事だった。それくらい冷めてた。いつもならメールで今日はできないって一言報告するのに、しなかった。分かっていたのに敢えてメールしなかった。向こうが怒って関係が険悪に陥ってしまうんじゃないかって容易に考えられるのに敢えてスルーした。これ以上後ろめたさをもって電話することが辛くて、もう何も考えたくなかった…別 れを切り出して欲しかったのかもしれない。そんな卑怯な考えがあったのかもしれない。なんで何の連絡もしなかったんだろう…。
こうして自分は彼女にとって嘘つきで約束を破る彼氏に変わった。絶対なりたくない彼氏になってしまった。そして二十四日の夜、向こうに別れを切り出された。

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