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2010年4月

8年間ありがとう。そして…

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 写真は、いつもの散歩コース(2007当時)。この写真ではまだ線路の向うも田んぼで、散歩にもってこいだったけど、今じゃ埋め立てが進み、道路が貫通し、ショッピングセンターが立ち並ぶ状況。写真に写る田んぼ風景もいつまで保つか…。

 リボンが家に来てから今年の春で約8年か。
 そして、今月の17日未明に旅立った。推定年齢17、18歳。あんなに弱々しい犬だったけど、ほんと長くたくましく(図々しく)生きてくれた。自分が宮崎を離れることになって以来、覚悟はしてたんだけど、やっぱり家族を一人を亡くしたようなもんだから、悲しい・・。

 リボンは捨て犬で、今から7年前の春に母親が拾ったのがきっかけで我が家の一員になった。というわけありな犬なので、経緯も含めて簡単に紹介してみる。

 近所と元飼い主の話によると、隣の市に住むある家族の飼い犬だったらしい。ある日、子供を産んだばっかりのリボンは、なぜか夫婦どちらかの親の家に預けられた。実質、ここで捨てられたようなもの。そうして引き取った親は、仕事が忙しいせいかあまり面倒も見ず、結局放し飼いに…。リボンは、餌の世話さえしてくれない第二の飼い主のから離れ、その周辺をうろちょろするようになった。ラッキーだったのはリボンが可愛い顔をしてたことかな。近所の人らが餌の世話をしてくれるようになって、ある意味自由奔放な生活をしばらくしてたっぽい^ ^; そんな生活を数年していたある日、うちの母親が近所のマラソン大会中にその辺をうろちょろするリボンを見かけたらしい。それから一ヵ月後、母親が知り合いの家を訪ねた際、ふと側の田んぼの方を見ると、小雨の降りしきる中、そこにはリボンが藁の中でひっそりたたずんでいたらしい。それを見て「もぞなぎぃかぃうちで飼おや」(可哀想だから家で飼おうよ)となって、一応元飼い主の了承を得てうちに連れてきた。

 こういった複雑で可哀想な過去を持っていた犬だから、なかなか心を開いてくれない感じだったなあ。初めはお腹や脚を触るだけで「ワン!」と吼えられたっけ。原因は分からないけど、既に左脚の状態が思わしくなかったから、すごくその辺は敏感だったんだと思う。でも、家族の一員となったことで少し心を許してくれたのか、いつしか触っても何も言わなくなった。

 リボンが捨てられた原因は、多分うるさいからだと思う。普段は番犬も務まらないくらい大人しいんだけど、雷や大雨がやってくるとせわしく吼えまくる。家の中に入れてあげても、落ち着かず暴れようとする。多分こうした臆病な性格からくるうるささが、元々飼い主にとってストレスになったんじゃないかと。でも…普通親犬を捨てるか?なんて酷いことをするんだろう。ペットにするってことは、そもそも人間のエゴで、その生き物の自由さを奪ってしまうわけじゃ。その代わり、飼い主は世話をしてあげて、たまの休みに一緒に遊んで思い出を作っていく。一緒に幸せになるために、家族として迎え入れるべきはずなのに・・。今更その家族を特定して詰問する気はないけど、一生許せない。リボンがどれほど寂しい思いをしたか。うちに来てから、元気に幸せに過ごしてくれて、次第に自分らも飼い主として認識されてたようだけど、たまにせつない表情を見せるんよね。どこか遠くを見つめ、寂しそうな表情をするリボン。勝手な推測だけど、心の傷が癒えることはなかったんじゃないか。そう思うと、飼い主として力不足も感じる。

 でも、自分らは途中で投げ出すようなことはしなかった。確かに夜中に吼えまくって、眠れない日もいっぱいあった。そんな中、最初は怒ってしまう自分らもいて、今思うとほんと申し訳ない。リボンの過去を思えば、怒るべきじゃなかったなって。それに成犬なんだから、もうしつけも厳しい段階にいたわけだし。そうした反省もあって、残り5年間はものすごく労わってきた。最期まで家族みんなでお世話することができたと思う。心残りは、どこかに連れて行ってあげれなかったこと。誕生日が分からず、祝ってあげれなかったこと。そして、最期に立ち会えなかったこと。本当にごめんね。。。

 家族の中でも自分が一番可愛がっていたと思う。学生~浪人時代は、毎朝毎晩リボンに元気をもらってた。特に、浪人という苦しい時期を支えてくれた。自宅で勉強するのはやっぱりしんどいもんで、孤独なもんです。そんな中、リボンはいつも側にいてくれた。毎日散歩したり、勉強の合間に遊んだり、バイトから帰ってきた自分を迎えてくれたり。精神的にものすごく助けてもらった。逆に自分はリボンのために何かしてあげれたかな?旅立ったリボンの心の中に、自分らとの思い出が残っていればいいな。

 世話する側だったのに、リボンには本当にお世話になった。いろいろとダメな飼い主だったけど、リボンに注いだ愛情の大きさだけは胸を張れるかな。

 最後に、届くはずもない我が家のマスコット犬、リボンへ。

 最期はちょっと苦しかったらしいね。病院に行っても原因が分からんかったかい、なす術がなかったとよ、ごめんな。向こう行ったら、もしかすっと子供がおっかもしれんど。そこやったら誰にも邪魔されんやろうかい、親子水入らずで幸せん暮らしないよ。自分は、まだくたばるわけにもいかんかい、もうちょっと生きるわ。死んだらそっち行くかい、そん時は顔みしちくり。じゃあ、おれが道に外れんよう上で見張ちょってよ。そういうことがないよう、しっかりします。

 8年間も一緒に過ごしてくれてありがとう。そして、さようなら。

 また会おうね。。。

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